忍者ブログ

弱気sageブログ

新都社でたま~に漫画描いてます(^-^)

[PR]

2024/11/23(Sat)16:01

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

No.|CommentTrackback

無題

2013/12/01(Sun)21:48

『魔法少女まどかマギカ 新編』
面白かったけど途中から置いてけぼりくらった。本編忘れかけてたのもあるかもしれないけど、覚えててもキツかっただろうな。
今あれを作る意図は分かるけど(ホントはちょっと時代遅れだけど)、もう少し普遍的な概念で説明してほしかったのが正直なところ(「愛」による動機の説明は分かるが、「干渉遮断装置」等による世界観の説明は、好きじゃないと理解してやろうという気が起きない)。
でも前半部分は表現の手法に重きが置かれていて単純に楽しめて良かった。分かっててふざけてる感。
やっぱりウテナと地続きなのは間違いない。それはテーマ自体もそうかもしれないけど、それよりも表現の射程とその具体化ということの方が興味ある。
とはいえ、コラージュ以後の新しい表現も見てみたいものです。
まどマギは面白いけど、それはこれまでに出てきた問題意識や技法の編集の巧みさから来るもので、来るべくして来た作品だから驚きはないよねえ。それを具現化した力量は凄いけど。

あと、世界の理を作品ごとの独自言語で説明するのはもういいよね。概念でなく、出来事で説明しきった(と思わせた)デビルマンの凄みを感じる日々です。
PR

No.344|未選択Comment(0)Trackback

無題

2013/12/01(Sun)20:40

『かぐや姫の物語』
とても良かった。作画面白かったし、CMで観た疾走のシーンとか良かった。
ただラストの如来来迎図みたいなのはどうなのか……。仏教の世界に姫はないだろうよ。原作もそうだったか忘れたけど、仮にそうでももっと違う表現があったんじゃないかなあ。
あとスターチャイルドみたいのってギャグなの!?

原作のポテンシャルはやはり高い。もっといろんな人バージョンがあるといいな。

No.343|未選択Comment(0)Trackback

無題

2013/11/23(Sat)11:06

『犬神家の一族』
映画版。市川崑の映画観たことなく、横溝正史の小説も読んだことなく。どっちも絶対避けて通れないとは思ってたけど、ようやく観た。
期待以上に面白かった。石坂浩二ってこんな良かったんだなあ。坂口良子はかわいすぎ。
家系図というものに並々ならぬ興奮を覚える性質なので、それが徐々に浮かび上がって行く展開に痺れた。復員兵は家系図を乱すね。
日本の屋敷はやはり良い。調度品もああいうのがいいんだよなあ。
重い空気が立ち込める閉鎖的な世界で、坂口良子の愛嬌ある振る舞いはたまらないものがある。
佐清の仮面は安っぽいはずなのに、あのまとわりつく澱みがよく出るもんだ。
原作も積ん読してるし、読もう。

No.342|未選択Comment(0)Trackback

無題

2013/11/11(Mon)00:35

『DOLLS』北野武
面白かった。深キョンって結構特異な位置にいるよなあ。時々、アイドル(偶像)としての資質思ってる以上にすごいんじゃないかと感じる。
全体としてもう少し多弁になってもいい気もするけど、言葉で表現できないものを描こうとしているから難しいのかも。それより、そうした表現の模索が随所に感じられて、その感動の方が強かった。物語の型だけに目が行きがちなベタな話の、えてしてこぼれ落ちてしまう情感や叙情が巧みに画面の上に浮かび上がっていて唸ることしばし。

そしてまた、そういう視点で観てて思ったのは、監督(作者)の名前を意識せざるをえない鑑賞者のあり様ってのはどんなもんなのかということ。小説読んでても映画観てても、作品内部のストーリーだけでなく、作者がこういうことを考えてこの場面を描いてるのかな、という想像から逃れられない見方をしてしまう(ことを自覚してしまう)。

その態度には、もしや作品それ自体でなく、俺は作者の名前で作品を観ているのかという疑念が付きまとう。それは一方では作者と作品に対する態度として不誠実にも見えるし(作者が無名ならつまらないのか)、作品の真の(?)価値を見落とさせているバイアスとなっているようにも思える。

ただ、他方ではその作者だからこそ描けたという、その人の人生が作品から顔を覗かせる瞬間にこそ、作品自体の奥行きが広がる場合もあるし、観るものの楽しみも(少なくとも量的には)増すのも確かで。

この2つの態度の間の揺れ動きには戸惑うばかりだけど、作品によってはこんなこと考えさせられないものもある。それが娯楽と芸術の違いなのか何なのかは分からないが、少なくともこういう風な想像を喚起させる作品に接するのは、いかにも幸せなことのように思える。
見えないものが見えている、あるいは見ようとしているという人が自分だけではないという事実がどれだけ凡庸な人間にとって慰めになるか……。

実際、ほんのちょっと解説書を読んだ程度の薄い知識しかないけど、デリダのテクスト論や物語論(ナラティブ・アプローチ)(の応用?)といったものがあるというのは、そうした作品、作者、鑑賞者の関係が生きる上で引っかかってしまう人が他にもたくさんいるということなんだろうなあ。

No.339|未選択Comment(0)Trackback

無題

2013/09/21(Sat)22:22

『グレートギャツビー』村上春樹訳
面白かったし文章の美しさ(リズムと描く対象の美しさ)は感じるんだけど、どうも絶賛するほどの作品なのかは疑問だなあ。
村上春樹はあとがきでこの作品のポテンシャルの高さを強調するけど、そうすればするほど、ファッション的な要素、軽さのようなものが際立ってしまうように感じる。
この作品を褒めるときに度々持ち出される人生への洞察に関してはモームとかの方が圧倒的に上だと思うし、文章の美しさは、これは好みの要素がかなりを占めるとして、芥川とかの方がグッとくる(翻訳の困難さは置いておく)。

No.338|未選択Comment(0)Trackback

無題

2013/08/11(Sun)22:18

『アダムスファミリー』
ようやく観た。中毒性ある。みんなキャラクターあっていいなあ。特にクリスティーナリッチいいなあ。

『スタンドバイミー』
ようやく2。とても良かった。
過去は振り返らない、というのがいわゆるかっこいいセリフのテンプレにあるが、過去を振り返るときに生じる感傷、郷愁の感覚というのは崇高なものだとずっと思ってる。たとえそれが美化されていようと、いや、美化されているからこそ、自己の同一性を支える有意味な経験になるんじゃなかろうかと......。
ところで近代以前の郷愁の感覚ってのはどんな感じだったんだろう。社会の流動性の関数のような気もするけど、もうちょっと普遍的なものなのかなあ。

No.336|未選択Comment(0)Trackback

無題

2013/08/11(Sun)02:34

『愛と哀しみのボレロ』
いい映画だなあ!
再販してやっと観れた。ジョルジュドンのボレロ目当てで観たが、それ以外もすごくよかった。登場人物の把握は大変だったけど、美しい音楽や踊りというのは、それが不在のときの世界も美しく見せるね。
セリフ少なくて3時間だけど、全く飽きずに堪能できた。
一番期待してたドンのボレロはやはり圧巻の生命力を湛えていた。が、それゆえにラヴェルの音楽に人の声被せるのが気になって......。あの演出だけはないわ(ストーリー展開上の演出としてはベストかもしれんが)。初見だったら、ひたすら感動できたんだろうけどなあ。まあそれでも好きな映画の上位に入る傑作なのは間違いない。

No.335|未選択Comment(0)Trackback