『犬神家の一族』
映画版。市川崑の映画観たことなく、横溝正史の小説も読んだことなく。どっちも絶対避けて通れないとは思ってたけど、ようやく観た。
期待以上に面白かった。石坂浩二ってこんな良かったんだなあ。坂口良子はかわいすぎ。
家系図というものに並々ならぬ興奮を覚える性質なので、それが徐々に浮かび上がって行く展開に痺れた。復員兵は家系図を乱すね。
日本の屋敷はやはり良い。調度品もああいうのがいいんだよなあ。
重い空気が立ち込める閉鎖的な世界で、坂口良子の愛嬌ある振る舞いはたまらないものがある。
佐清の仮面は安っぽいはずなのに、あのまとわりつく澱みがよく出るもんだ。
原作も積ん読してるし、読もう。
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