『ガラパゴスの箱舟』カート・ヴォネガット
初めてヴォネガット読んだ。
前半部分は非常に面白かったけど、後半はあまり楽しめなかった。
思ったよりストーリーに起伏がなかった。これから死ぬ人の名前の前に※をつけたりとか、巨大脳に関するエピソードとかユーモアはよかったけど。
しかし諸悪の根源は背表紙に書いてあるあらすじだ。この「百万年を経て遂げた新たな進化とは?」っていうのは確かにこの小説の主題に関わる問いには違いないけど、分量的には進化の過程についてとその後についてはあまり書かれていないから、これを先に読んでしまうと本編とのギャップを感じる。それでストーリーに対する誤った先入観をもってしまったわけ。
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